漫画「君に届け」青春時代の葛藤・切なさ・愛情を描いた一冊!

主人公・黒沼爽子(15)の人物の描き方が、昔に見た貞子のようでゾクゾクっと鳥肌が立ちました。

最初に『これはまるで貞子じゃん』と思ったら、次のページで『リングの貞子』と出てきたのでやっぱりそうだよね、誰もがそう感じますよね!

漫画導入からこの画は、かなりインパクトがありです。

黒沼爽子のは気配を感じさせないところなど、人間離れしていて『霊感ないんです』といわれても『そうなんだ』とはなりません。

クラスメイトからは『1日3回彼女と目があったら…』と騒ぎたてられるのは、小学生が『救急車を見たら親に不幸がおきる』レベルで、ちょうど噂好きな世代の心理描写が懐かしい漫画でもありました。

 

先行き不安な高校生活を迎えてしまった爽子ですが、クラスで一人明るい笑顔で彼女を気遣ってくれる男子がいたんです。

名前も風早くん!

実は、爽子のことをずっと気にかけていたそうです。

第1巻早々から両想いだということが分かっていたので、すごく安心して読み進められました。

少女漫画で集団の中で一人輝くスターのようなイケメンが登場すると、その後ワクワクが膨らんでいきますよね!!

 

風早くんが爽子と話すようになってから、爽子は通学が楽しくなったとありました。

自分なんて釣り合わないと思っていても、気になる男子が視界に入るだけで嬉しいという乙女心はすっごくよく分かります。

遠い過去の記憶ですが、いくつになってもそんな乙女心を刺激してくれる漫画でした。

 

『君に届け』は青春時代にしかない感情ストーリーが溢れていて、恋以外にも友情関係や相手を思うあまりのすれ違いが描かれていました。

入学したばかりの時は友達にも心配されていた爽子なのに、3年間過ごしてみるとこんなにもキラキラした青春時代になっていたとは羨ましいです。

爽子の人間性です。

 

全30巻で少しボリュームがあるのですが、これは何度もリピートする価値ありです!

青春時代ならではの葛藤・切なさなどは全て共感できちゃいました。

大人になって徐々に擦れてくすみがかってしまった私のハート、『君に届け』を読むと少しは透明感を取り戻せたような気がしています。

現役JKはもちろん、親世代もぜひぜひ読んでみてください。

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